爽やかな季節になりました。
5月5日は、男の子の健やかな成長と健康を願う端午の節句。
旧暦では午の月は5月にあたり、この午の月の最初の午の日を節句として祝っていました。
のちに、5が重なるこの月の5日が、端午の節句の日になったと言われています。
ところで、私は先日、京都のお寺で開催されたお茶会に参加しました。
庭園の緑が美しく、川のせせらぎの音や鶯の鳴き声が聞こえ、清々しい1日でした。
茶道の世界では、会の趣向や季節に応じた和菓子とお茶が供されます。
端午の節句が近い為、その日の和菓子は「ちまき」でした。
この「ちまき」、実は、ちょっと怖いお話があるのです。
中国の戦国時代に、楚の詩人であった屈原。
とても人望を集めた政治家でしたが、失脚し5月5日に汨羅江(べきらこう)に身を投げました。
その亡骸を魚が食べないように、餌としてちまきを川に投じたものが、
端午の節句の日にちまきを食べる由来と言われています。
食べ物に関する歴史を調べてみると、意外なお話が分かって面白いですね。
次は5月7日に更新予定です。(柴田)